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    shoko

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    付録目当ての美ストに気づかされたこと

    自分も何年か前までこのテンションで生きてた。光文社の雑誌を貪るように読むことで作り上げられていく自分。そこには物凄いパワーとパッションがあった。もう少し、生きることに力を注いでいこう。



    2022年8月読書リスト

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    • ハウ /斉藤 ひろし
    • キュンとしちゃだめですか? /益田 ミリ

    • ぜんぶ、すてれば /中野 善壽

    • 会社を綴る人 /朱野 帰子

    • 暴虎の牙 /柚月裕子

    • 大人は泣かないと思っていた /寺地 はるな

    • トヨトミの逆襲 /梶山 三郎

    • これでもいいのだ /ジェーン スー

    • Another(上) /綾辻 行人

    • Another(下) /綾辻 行人

    • 生きるとか死ぬとか父親とか /ジェーン スー

    • 女に生まれてモヤってる! /中野 信子,ジェーン スー


    • 計12冊


    今を懸命に生きる女性の心に刺さるジェーン・スーさんのエッセイ3選

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    光文社の雑誌に登場するキラキラしたアラフォーたちからも絶大な支持を誇る、コラムニストのジェーン・スーさん。美ストの中でもコラムを連載中の彼女が放つ言葉は、どうしたって心に刺さってくる。

    ラジオでのトークも、エッセイの文章も、普段はフィクション専門の私にも、グサグサとくるのです。そこで、今月のブックリストからジェーン・スーさんのエッセイを3冊ピックアップしてみました。

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    女に生まれてモヤってる

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    まずは、今やメディアに引っ張りだこ、脳科学者の中野信子さんとの対話形式で綴られる【女に生まれてモヤってる!】

    女の損は見えづらい。生き方が多様化し、女性としてのライフスタイルに「正解」や「ゴール」がない今、私たちはどのような道を選択すれば、心地よく生きられるのか。コラムニストのジェーン・スー氏と脳科学者の中野信子氏が、これからの女性の生き方を対談形式で語り合います。

    能力のある女性たちが語る高尚なフェミニズム、なのだろうと思っていましたが、実際はもっと身近でリアルな『女ってさーーー』と言う女子トークのような感覚。だからフェミニズムに反発しがちな自分もすんなりと受け入れられる。

    1番印象深いのは、中野信子さんが聡明過ぎて周りから浮いていた中学時代のエピソード。なんで他の子たちは自分と同じように勉強が出来ないのかわからなかったと言う中野さんは、
    授業で習ったことしかテストには出ないのになんでみんなは答案にそれを書かないんだろう?何か私の知らない暗黙の了解みたいなものがもしかしてあるのかな?「先生に花を持たせる」みたいな奥ゆかしさとかたしなみとか、そういう兼ね合いで、「テストの点数を取らない同盟」みたいなのがあるのかな。

    と考え、それをクラスメートに直接ぶつけてしまってしまったのだそうです。当然周囲との溝が深まりしんどい中学時代を過ごしたとか。

    性差問題と言うよりも"人とは違うこと"に関しての生きにくさ、についての対話部分でしたが、頭が良すぎること、が生きにくさにつながることもあるなんて、凡人の自分には思いもよらないことでした。

    日本って"人並み"からはずていることを個性と捉えることが、出来ない社会ですもんね。アップデートされない日本、現在でも根底ではあまり変わっていない気がする。

    女に生まれてモヤってる! [ 中野 信子 ]

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    これでもいいのだ

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    お次は、アラフォー以上が読むと共感しか湧かないであろうエッセイ【これでもいいのだ】

    思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。疲れた心にじんわりしみるエッセイ66篇。

    まるでラジオのトークのように、テンポ良く次々と話題が変わっていく。サラっと流し読みしながら『わかるーーーー』って共感の嵐。

    そんな中、私が思わずじっくりと3回ほど繰り返して読んだ項目があります。それは『"現役"のアップデート』

    スーさんは、人の話を読んだり聞いたりしていてガックリする"話法"が出てきたら、その人を頭の中の現役リストから外すのだそうです。

    私が「論理」でも「理屈」でもなく「話法」と書いたのは、話法には「話し方」という意味があるからだ。「話し方」は、伝え方とも言い換えられる。伝わる言葉を用いることができるか否かこそが、現役かどうかを見極めるポイントだと思うのだ。

    スーさん自身も、議論や意見表明については現役でいたいから、日々アップデートを怠らぬようにしたい、と結んでいます。

    そう、やっぱり肝はアップデート。あらゆる日本の問題はアップデート不足で起きている。でもね、美ストの中の女性たちは、常にアップデートを怠らない。アップデートし続けられる人の勝ち、だと気づいてしまいました。

    そして、なかなかアップデートが難しいであろう、高齢者にもかかわらずしっかりアップデート出来ているスーさんのお父さんの存在が、妙に気になる。"生きる糧の更新"ね。人間何事も柔軟性が必要なんですよね。それにしてもお父さんって、どんな方なんだろう。

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    生きるとか死ぬとか父親とか

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    そんな風にジェーン・スー ファーザーに興味を持った方にはぜひ【生きるとか死ぬとか父親とか】をお薦めしたい。

    母を亡くして約二十年。私にとって七十代の父はただ一人の肉親だ。だが私は父のことを何も知らない。そう気づき、父について書こうと決めた。母との馴れ初め、戦時中の体験、事業の成功と失敗。人たらしの父に振り回されつつ、見えてきた父という人、呼び起される記憶。そして私は目を背けてきた事実に向き合うー。誰もが家族を思い浮かべずにはいられない、愛憎混じる、父と娘の本当の物語。

    想像通り最高に愛すべきキャラクターだった、スーさんのお父さん。ドラマでは國村隼さんが演じています。まさにイメージ通り。おしゃれでモテて奔放で優しくて、家族を愛している。

    禍福はあざえなる縄の如しというが、親子は愛と憎をあざなった縄のようだ。愛も憎も、量が多いほどに縄は太くなり、やがて綱の強度を持つようになるだろう。

    私にはこのラストのスーさんの言葉がグサっと刺さる。父親のことをよく知らない。何十年も共に生きてきたのに、何も知らないままでいる。ずっと目を背け、顔を付き合わせることすらなくなってしまった今。アップデートしなければならないのは、私の方だ。

    勇気を出して、関係を変えていこう。この作品が背中を押してくれました。3つのエッセイを読んで、ジェーン・スーさんの言葉が響く理由がわかった気がします。

    生きるとか死ぬとか父親とか (新潮文庫) [ ジェーン・スー ]

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    感想(2件)


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    おわりに 今月のオーディオブックから一言


    オーディオブックはこちら▶▶あした死ぬかもよ? 著者ひすいこたろう

    累計60万部突破の「名言セラピー」シリーズで知られるひすいこたろう氏の人気作。男女も年齢も職業も問わず、全ての人の心に響く問いかけの数々。きっと誰しもが自分の心に問いかけるはず。

    明日死ぬとしたら、あなたは何を後悔しますか?


    ドキッとしますよね、この質問。

    答えるだけで自分を見つめ直せる27の質問と向き合い、いつか死ぬ身であることを深く心に刻めば、人生観が変わる。人生最後の日に笑って死ねる、輝かしい人生を生きていくやる気が、自然と湧きあがってくるのを感じられる1冊。

    SHOKO

    いつ死んでも後悔はない


    そんな生き方、なかなか出来ないと思っていたけれど、自分の『死』について真剣に考えれば、自ずと行動に移せるかもしれない。

    私も改めて考えてみました。明日『死』が訪れたとしたら悔やんでしまうこと。ひとつだけある。そのために、動きだそうと思います。


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