心が疲れた大人必読！！猫が絡んだ癒し系大山淳子作品 (2022年5月読書レポート)

shoko

2022-06-08

*books & movies

速読ならぬ瞬読、訓練中

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■目次

▶2022年5月読書リスト
▶心が疲れた大人が読みたい癒し系　大山淳子作品3選
　・あずかりやさん
　・猫弁シリーズ
　・猫は抱くもの
▶おわりに　今月のオーディオブックから一言

2022年5月読書リスト

あずかりやさん /大山淳子

初恋さがし /真梨幸子

三階に止まる /石持浅海

傍聞き /長岡弘樹

まっすぐ進め /石持浅海

猫弁天才百瀬とやっかいな依頼人たち/大山淳子

猫は抱くもの /大山淳子

白い薔薇の淵まで /中山可穂

1冊3分で読めて、99%忘れない読書術瞬読 /山中恵美子

猫弁と透明人間 /大山淳子

計10冊

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心が疲れた大人が読みたい癒し系　大山淳子作品3選

普段世界の不条理や人間の負の感情を題材としたヘビーな作品を好物としている私ですが、ちょっと心が疲れている時には、じわっと温めてくれる文章と出会いたい。

そんな時にぴったりなのが、大山淳子さんの作品。シナリオライターとしての道を歩み始めたものの、なかなか映像化のチャンスに恵まれず、「それならば原作者になって、自分の世界観を描こう」と思い立ち小説家への転向を試みたと言う大山さんの作品は、疲弊した心をそっと優しく癒してくれるのです。

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あずかりやさん

大山さんを知るきっかけになったのが、この『あずかりやさん』です。シリーズは現在全5作品。

あずかりやさん
あずかりやさん桐島くんの青春
あずかりやさん　彼女の青い鳥
あずかりやさんまぼろしチャーハン
あずかりやさん満天の星

「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。

あずかりやさんの店主は、目が見えません。それなのに、すべてが見えている。預けられるもの、預けにくる人、そしてそこにある背景。何も言わず、聞かず、ただ預かってくれる。嬉しいこと、楽しいことばかりが詰まったお話ではないのです。切なかったり、モヤモヤしたり。だけど、最後には心がじんわりと温まっていました。

この作品を読みたい、と思ったのは大好きな谷原章介さんが言及されていたから。

はたして僕には、どれだけ他人の痛みを自分のものとして、想像力を働かせることができるのか。自問は尽きません。

※出典:好書好日

自分は目も見えるし、どこにも不自由がないのに、人の痛みを想像することが出来ていない。それを痛切に感じる谷原さんの言葉でした。

今後も心が弱った時には、あずかりやさんに会いに行こうと思います。