犯人がわかっているからこその面白さを痛感『碓氷優佳シリーズ』(2022年1月読書レポート)
※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。
5時起きのショートスリーパーになりました
『最低限の睡眠時間で、最大限に疲れをとり、余裕のある日々を過ごす』5時起きショートスリーパーは、読書も余裕を持って出来ます。
▶斬新倒叙ミステリー『碓氷優佳シリーズ』
・扉は閉ざされたまま
・君の望む死に方
・彼女が追ってくる
・わたしたちが少女と呼ばれていた頃
・賛美せよ、と成功は言った
▶おわりに 今月のオーディオブックから一言
2022年最初の月に、どハマりしてしまったのが石持浅海さんの倒叙ミステリー『碓氷優佳シリーズ』
倒叙とは、犯人側の視点で物語が描写されること。倒叙ミステリーは、出だしで犯人や犯行の様子が明かされ、探偵や刑事が少しずつ追い詰めていく。そんなスリルを味わえるところがたまりません。
この『碓氷優佳シリーズ』は、そんな倒叙ミステリーの面白さにひとつ、ふたつ、ひねりを効かせて、より楽しませてくれる斬新なプロットが特徴です。
▶目次にもどる
これが碓氷優佳と言う、非常に美しく優れた洞察力を持つ火山研究者を、私が知った初めての作品。
今後のシリーズ全てにおいて、もちろん単体でも楽しめますが、順番に読んでいく方が、より碓氷優佳を深く知ることが出来ると思います。
今後のシリーズ展開から言っても、犯人と碓氷優佳の攻防戦は、非常に読み応えがあります。
▶目次にもどる
2作目にしてシリーズ最高傑作と言われるこちらは、殺人が起きる前の出来事がメインの一風変わったプロットです。
殺されようとする男、殺そうとする男、そしてそれを暴こうとする碓氷優佳。だけど彼女は決して殺人を何としても防ぎたいのではない。知りたいだけ。この物語が一般的なエンディングにはならないポイントです。
▶目次にもどる
3作目は、倒叙ミステリーなのに、犯人はわかっているのに、決してラストは予測出来ない面白さです。
初めて碓氷優佳以上に、犯人と被害者のインパクトが強烈な作品でした。ラストまで気を抜いてはいけません。
▶目次にもどる
我らが碓氷優佳が、女子高校生だった頃のお話です。なんだ、ちょっと気軽な気持ちで読めるのかと思ったら、ラストで胸がざわざわさせられます。
終始視点は、碓氷優佳の友人である小春のもの。日常生活のさまざまな出来事から、碓氷優佳という人物の本質が見えてきます。
▶目次にもどる
ラスト5作目は、ひとつ前の高校時代の友人、小春がキーを握ります。高校時代の話を知っておく必要があった理由がわかりました。
この作品の素晴らしさは、そのタイトル。『賛美せよ、と成功は言った』この意味、ラストで理解できます。
蛇足ですが、私は碓氷優佳を演じるならば、黒木華さんを推します。これまでに、黒木メイサさんや松下奈緒さんが演じてこられたようですが、私のイメージは黒木華さん一択。
瓜実顔で、色白で、冷淡さと柔和さを瞬時に使い分けられる。ぴったりではないでしょうか。
▶目次にもどる
▶▶朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」 著者坪田聡
睡眠専門医が教えるショートスリーパーの入門書がオーディオブック化されました。もっと質の良い睡眠をとりたい方や、睡眠時間を短くして他のことに時間を使いたい方に、健康的に短く眠る方法をお教えする画期的な一冊です。
こんな悩みや願望を抱える方に、5時間睡眠でも十分な睡眠がとれる方法を教えてくれる本書。ポイントは、短く、深く眠ること。
人間の平均睡眠時間は8時間。1日24時間だから、3分の1を睡眠に費やしていることになる。仮に84歳で寿命を迎えるとすると、一生のうち28年分は、睡眠時間である。
SHOKO
お肌のために22時から2時の間は眠っていないといけない。と信じこんでいましたが、実際は時間を問わず、入眠してから180分の間に深いノンレム睡眠に入ると、シャワーのように大量に成長ホルモンが分泌されるのだそうです。
これを知ってだいぶ気持ちが楽になった。22時に眠るのはなかなか難しい。でも何時に寝るかよりも、眠ってからいかに早く深く眠るか、ならばハードルが低くなる。この本にはそれ以外にもすぐにトライできるポイントがたくさん詰まっています。
人生を無駄にしたくない。もっとたくさんの本を読む時間を作りたい。だから、私は5時起きショートスリーパーになりました。
■目次
▶2022年1月読書リスト▶斬新倒叙ミステリー『碓氷優佳シリーズ』
・扉は閉ざされたまま
・君の望む死に方
・彼女が追ってくる
・わたしたちが少女と呼ばれていた頃
・賛美せよ、と成功は言った
▶おわりに 今月のオーディオブックから一言
2022年1月読書リスト
- 扉は閉ざされたまま /石持 浅海
- 君の望む死に方 /石持 浅海
- 彼女が追ってくる /石持 浅海
- わたしたちが少女と呼ばれていた頃 /石持 浅海
- 賛美せよ、と成功は言った /石持 浅海
- 天使と悪魔のシネマ /小野寺 史宜
- 剣樹抄 /冲方 丁
- 神様のケーキを頬ばるまで /彩瀬 まる
- 左目に映る星 /奥田 亜希子
- あたしの一生: 猫のダルシーの物語 /ディー レディー
- 月の扉 /石持 浅海
扉は閉ざされたまま
大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳だけは疑問を抱く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった…。
![]() | 扉は閉ざされたまま 長編本格推理 (祥伝社文庫) [ 石持浅海 ] 価格:660円 |

君の望む死に方
余命六カ月ーガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に、自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。
![]() | 価格:701円 |

彼女が追ってくる
旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに、死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが、ゲストの火山学者・碓氷優佳は姫乃が残したメッセージの意味を見逃さなかった。最後に笑う「彼女」は誰か…。
![]() | 価格:660円 |

わたしたちが少女と呼ばれていた頃
横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、密かな失恋…。教室では少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作。
![]() | わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫) [ 石持浅海 ] 価格:660円 |

賛美せよ、と成功は言った
十五年ぶりに再会した武田小春と碓氷優佳は、予備校時代の仲間が催す同窓会に参加した。ロボット開発事業で名誉ある賞を受賞した同期・湯村勝治を祝うためだった。和やかに進む宴の最中、出席者の一人、神山裕樹が突如ワインボトルで恩師の真鍋宏典を殴り殺してしまう。優佳は神山の蛮行に“ある人物”の意志を感じ取る。小春の前で、優佳と“黒幕”の緊迫の攻防が始まったー。
![]() | 価格:682円 |

おわりに 今月のオーディオブックから一言

- 寝ても疲れが取れない
- とにかく朝に弱い
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
- 睡眠時間が足りない
- 余裕のある毎日を過ごしたい
たった一度きりの人生。28年を睡眠にとられるのはもったいなくないだろうか。

ポイントは眠りについてから180分
スポンサーサイト