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    shoko

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    少しだけ明るい兆しが見えてきた9月

    私の読書ライフも素敵な出会いが沢山ありました。


    現役オリンピック選手の愛読書 あさのあつこ著【ランナー】シリーズ

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    今月のベストチョイスは、あさのあつこさんの【ランナー】シリーズ。全部で4冊、一気に読んでしまいました。
    • ランナー
    • スパイクス ランナー2
    • レーン ランナー3
    • ラストラン ランナー4

    ランナー (幻冬舎文庫) [ あさのあつこ ]

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    感想(17件)


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    ただのスポ根ではない

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    ランナー、というタイトルから、スポ根小説をイメージしていましたが、あさのあつこさんの描く世界は、ただのスポーツ青春小説にとどまりません。

    長距離走者として将来を嘱望された高校一年生の碧李は、家庭の事情から陸上部を退部しようとする。だがそれは、一度レースで負けただけで、走ることが恐怖となってしまった自分への言い訳にすぎなかった。逃げたままでは前に進めない。碧李は再びスタートラインを目指そうとする―。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作。

    高校部活動ものは、汗と涙と笑顔が定番。読み手は清々しい気分で主人公を応援する。それが定番ですが、この作品は、終始漂う空気がグレーの色みを帯びている。

    複雑な家庭環境と母親の妹への虐待。そして心の葛藤。寧ろこちらがメインテーマなのではないかと思うほど、レースや練習の描写は少ない。これはランナーとしての主人公の成長、と言うよりも、悩める高校生の心の成長物語なのです。

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    感想(5件)


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    高校生のリアルな内面を表現

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    そもそも挫折から始まるストーリー。主人公は常に心で葛藤しているけれど、無口で思ったことを口に出さず、吐き出したり、爆発させたりもしない。すべてひとりで背負い込んで、生きている。

    実はこれ、高校生の男の子のリアルな内面を表現していると思う。きっと、大多数のこの年頃の子は、心の葛藤を溜め込んで溜め込んで、解決の仕方がわからずに苦しんでいるのではないかな。

    そして、何かひとつの、理由を説明できないくらい、どうしようもなく好きなことは、そんな苦しみから抜け出す一筋の光を与えてくれるもの。

    この作品に教えられた気がする。今現実に悩める高校生にも、中学生にも、そして大人にも、響くはずです。

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    感想(0件)


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    東京五輪陸上選手田中希実さんも愛読

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    シリーズ最終作【ラストラン】を東京五輪陸上女子1500メートルに出場し、女子中距離種目93年ぶりの入賞という記録を成し遂げた田中希実選手が、愛読していたことで、話題になりました。

    走る人の純粋に速くなりたいという感覚を思い出すことができた
    事前合宿に持ち込みずっと読んでいたと言う田中選手は、こう語っています。

    最終巻『ラストラン』では走る意味を問い続けた高校生ランナーの、純粋な走る喜びが描かれています。いつの時代も、良きライバルの存在は人を大きくする。それでも、明確な決着を描かないラストに、やはりこの作品がスポーツ小説ではないことを再確認しました。

    SHOKO

    スポ根ではなく文学作品


    スポーツ小説が読みたい、あの清々しさに触れたい、そんな方にはこのランナーシリーズはおすすめできないかもしれません。私は主人公の心の葛藤と成長を描いた文学作品として捉えています。

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    今月読んだ本

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    • ランナー /あさの あつこ
    • スパイクス ランナー2 /あさの あつこ

    • レーン ランナー3 /あさの あつこ

    • ラストラン ランナー4 /あさの あつこ

    • 燃えよ剣 /司馬 遼太郎

    • 宿命と真実の炎 /貫井 徳郎

    • 悪寒 /伊岡 瞬

    • 白医 /下村 敦史

    • 注文の多い料理店 /宮沢 賢治

    • 法廷遊戯 /五十嵐 律人

    • 闇に香る嘘 /下村 敦史


    • 計11冊


    おわりに 今月のオーディオブックから一言


    ▶▶世界のニュースを日本人は何も知らない2 - 未曽有の危機の大狂乱 - 聴き放題対象 著者谷本真由美

    政治/格差/国民性/教育/日本称賛の事実など、 世界を見る目が“ガラッ"と変わる!

    新聞・TVではわからない「世界の真実」に迫る20万部突破の大人気シリーズ、待望の第2弾。元国連専門機関職員の著者が、日本のマスコミが報道しない「世界のニュース」を紹介します。
    • 世国のヤバすぎるコロナ対応
    • 貧民に容赦がないアメリカ人
    • 中国ゲームが世界市場で失敗した理由
    • 世界は「自己中」だらけ

    数々の驚きの事実の中で、私が気になったもの。結局世界は自己中だらけ、これに尽きるのかな。

    SHOKO

    頭の片隅に入れておこう


    この本に書かれていることを全て鵜呑みにするわけではないけれど、知っていた方が良いことがたくさんある。日本のメディアだけを信じていたら、本当に世界から置いてきぼりにされてしまいますね。


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