春らしいことを何もせずに4月が終わる
もう全員が家にこもって
読書に明け暮れるしか、術はないのでは。と思う今日この頃。
今月の一冊は、衝撃を受けた
ノンフィクション作品名、清水 潔さんの【殺人犯はそこにいる】です。
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北関東連続幼女誘拐殺人事件、と聞いて正直どの事件だったかがすぐには思い浮かびませんでした。けれど、ひとりの男性の冤罪、再審、無罪という、10年ほど前に驚きを持ってニュースを見ていたあの事件のことだと、読み始めてからすぐにわかりました。
5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「
足利事件」だけが“解決済み”なのか?執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す―。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件
ノンフィクション。
5人もの少女が関わる半径10キロ圏内で起きた事件。これまで小説の中で、散々読んできた日本の警察の悪しき習慣が、現実にあることを思い知らされました。著者は実際に真犯人に近づいたにも関わらず、完全に警察の手によって、闇に葬られてしまったのです。
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著書の清水 潔さんはこの作品で以下の賞を受賞されています。
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新潮ドキュメント賞
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日本推理作家協会賞(評論その他の部門)
新潮社「FOCUS」編集部を経て、日本テレビ報道局記者・解説委員を務めた清水さんは、他にも数々のドキュメント作品を残しています。
ひとりのジャーナリストの手による、執念の調査によってここまでの事実が判明する。まさに調査報道の真骨頂。ジャーナリズムの意義が、ここに詰まっています。今のジャーナリズムなんて、警察や司法と同じくらい信用出来ないと思っていたけれど、ここまで強い思いで真実を追い求めるジャーナリストがいるということに、感激しました。
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実は2017年にamazonの配信ドラマとして放送された『チェイス』が、
清水潔さんのこのドキュメント作品に酷似していると、物議を醸しました。
『殺人犯はそこにいる』の映像化については、事件の被害者であるご遺族の感情に配慮して清水氏は慎重を期しているので、当選何の関与もしていなかったそうです。
これは小説ではなく、現実。しかも、まだ未解決のまま隠蔽されてしまった信じられないリアルなのです。いつか解決して、遺族の誰もが納得された状態になった時に映像化が可能であるならば、観てみたいと思う。
いや、多くの人がそれを観て知る必要がある。
SHOKO
犯人に対しての怒りはもちろん、今回この作品に触れたことで、私は日本という国の組織が一切信頼できなくなりました。保身のためにお勉強の出来る偉い人たちは、どこで人としての本質を失くしてしまうのだろう。
今回のウイルス対策でも、災害時の対策でも、何でもそう。日本の隠蔽体質は、永遠になくならない。そうゆう私も隠していること、たくさんあるのだけど。
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今月読んだ本
殺人犯はそこにいる /清水 潔
眠れる美女 /秋吉 理香子
燃える波 /村山 由佳
被害者は誰? /貫井 徳郎
DASPA吉良大介 /榎本憲男
ビタミンF /重松清
冷たい檻 /伊岡瞬
9冊
もともと「できる子」だった東大生たちには「当たり前」の読み方。
偏差値35で落ちこぼれた僕がたどり着くまで、2年も浪人しました。
でも、だからこそ誰よりも、この
読書術の「やり方」と「スゴさ」がわかります。
本書ではそれを、あますところなくご紹介します。
SHOKO
意外にも私がこれまでずっと
読書の際行ってきたことと共通点がありました。もう少し思考力があれば、私も東大生になれたのか、なんて。
ここに書かれていることは誰でもが即実践できることばかりです。東大
読書の読む力、読書だけでなく様々な場面で活きると思います。
ブロトピ:こんな記事書きました!
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