2020年最後の日に今年の読書を振り返る
何と言っても今年は、とても多くの本を購入した年でした。ステイホームで素晴らしい作品に出会えたことが財産。
2020年 マイベストブックベスト3を決定
今月の1冊ならば、『私たちは生きているのか?』を推したい。
森博嗣さんのWシリーズのなかの1冊です。生きているということはそもそも何なのか、人間が生きているということには定義があるのか。このウイルス禍において、1度立ち止まって考えてみるべきことなのではないかと、問題提起されているように思うのです。
そして、2020年を振り返って勝手に自分の中のランキングを決定してみました。あくまでも主観です。
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ダントツの1位です。2020年中に2回読んでしまったくらい。新年もまずはゆっくり再読しようかと思うくらい。
恩田さんの言葉ひとつひとつによって、ピアノの音が聴こえてくる。活字を読んでいるのに、メロディが流れてくるかのようです。言葉の使い方がとても好きです。
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!
4名のコンテスタントの葛藤や成長、それ以外の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか。だけど読んでいくうちに、誰が優勝するのか、なんてどうでもよくなる。こみ上げてくる熱い思いが、フィクションの物語を読んでいるのに、読者をコンテストホールから離れられなくしてしまう。
ラストはまだ終わらないで欲しい、とさえ思いました。それだけ作品の世界に引き込まれるなんて、圧倒的です。
映像化された方はまだ観ていないのですが、来年こそは観てみよう。松坂桃李さん結婚のショックから立ち直るためにも。
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日本のエンタメ小説もこんなに面白いのかと、思わせてくれたシリーズ。今のところ、三部作です。
新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。商売敵のデイビッド・キムと、謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグルの反政府組織による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された…。いったい何が起きているのか。陰で糸引く黒幕の正体は?それぞれの思惑が水面下で絡み合う、目に見えない攻防戦。謀略、誘惑、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミット―。
これはジャパニーズミッションインポッシブルか。
と思ってしまうほど、ハリウッドっぽいエンタメ要素がじゃんじゃん盛り込まれています。だからどんどんハマっていって、全く飽きさせない。
登場人物たちは、国家のスパイではなく、産業スパイ。それだけに彼らは衝撃的な運命を背負って任務を実行しています。ハラハラ、ドキドキ。まるで映画を観ているかのような感覚のエンターテイメントな世界を描ける
吉田修一さんの筆の力を改めて感じました。
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影響力の大きさではNo.1です。
何故ならこの一冊に出会ってから私の2020年は激変したからです。
第二集団でもがくだけの存在だったプレーヤーは、なぜテニス界絶対王者に君臨することができたのか?
何を、どう食べたらいいのか?――人生好転・肉体改造のための設計図を自らが明かす。
「私がこの本を書こうと思ったのは、私ならあなたの肉体だけでなく人生すべてを変えられる
――それもたったの14日間で――と知っていたからだ」(ノバク・
ジョコビッチ)
それまでパンも麺も大好きで、何も考えずに大量に摂取していた私が、小麦製品を一切やめました。別に小麦アレルギーでもないのにそんな必要ないのではないかと、周囲に散々忠告されながらも、もう約1年間継続出来ています。
アスリートでもなく、アレルギーでもない、そんな私が小麦除去を続ける理由は、もちろん美容のためです。1番は肌の糖化を避けるため。そして、体重・体脂肪の増加を防ぐため。
そして現在どうなっているのかというと、体重マイナス3キロ。体脂肪マイナス2%をずっと維持している状態です。パンも麺もケーキも食べません。どうしようもなく欲することもなくなりました。
ジョコビッチのおかげで、毎日カラダが軽くなりました。そんな理由でこの本は影響力絶大、なのでした。
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今月読んだ本
バベル九朔 /万城目 学
めまい /唯川 恵
デボラ、眠っているのか? /森 博嗣
殺気! /雫井 脩介
私たちは生きているのか? /森 博嗣
あなたへ /森沢 明夫
一瞬でいい /唯川 恵
青白く輝く月を見たか? /森 博嗣
ペガサスの解は虚栄か? /森 博嗣
血か、死か、無か? /森 博嗣
ジゼル /秋吉 理香子
11冊
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ミライの授業 著者瀧本哲史
『これからを生きる14歳に、そしてかつて14歳だったすべての人に届けたい』
未来を生きるきみたちに向けた、未来を変える特別講義。だけど、未来を生きるのは何も中学生だけじゃない。私たち大人にとっても明日は未来、なのだから。生きることを困難に感じる今だからこそ、大人も読んでヒントを得るべき一冊です。
SHOKO
人生の選択が、変わっていたかもしれないと思う。
2020年は、なんだか嫌なことばかり考えていたけれど。2021年という未来は、変えられるかも。
ブロトピ:こんな記事書きました!
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