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    shoko

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    ついに図書館が再開した6月

    十分に警戒しつつ本を借りに出かけています。おかげでたくさんの素晴らしい作品に出会いました。

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    今月読んだ本  

    • 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと /花田菜々子
    • 1ミリの後悔もない、はずがない /一木けい

    • ウォーターゲーム /吉田修一

    • 孤狼の血 /柚月裕子

    • 夫以外 /新津きよみ

    • モンローが死んだ日 /小池真理子

    • 狂王の庭 /小池真理子

    • 天才 /石原慎太郎

    8冊


    今月の1冊 柚月裕子【孤狼の血】

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    柚月裕子さんの作品をこれまでもいくつか読んできたけれど、これほどまでにハードなものは、なかったと思う。凄みと重みとスピード感、ただの警察小説でも任侠小説でもない。本格的ハードボイルド小説です。


    昭和六十三年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく―。

    それぞれの登場人物のキャラクターがしっかりと確立しているのは、これまでの柚月作品でも感じたことですが、結末は全く予想ができなかった。ありきたりの警察vs暴力団、ではない深みはラストでわかります。

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     迫力に圧倒される


    女性が描いたものだとは信じられないほどの迫力。それでもそれぞれのキャラクターのもつ悲しみ、優しさ、怒り。そんな描写はとても繊細。だから引き付けられる。

    映画も相当なクオリティみたいですね。まだ観ていないので、早くチェックしなくては。間もなく続編の撮影も始まるらしいです。


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    映画化でも話題 吉田修一の産業スパイ3部作【太陽は動かない

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    映画化と連続ドラマ化を同時に行ったことでも話題となっている【太陽は動かない】シリーズ。現在まではこちらの3部作となっています。


    先月から読み始め、今月ウォーターゲームを読了。すっかりミッションインポッシブルのようなドキドキミッションの世界にのめり込んでしまいました。


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    まずは、太陽は動かない。主人公である鷹野一彦と部下の田岡を中心に産業スパイたちの攻防と駆け引きが見事に描かれた一作目です。


    新油田開発利権争いの渦中で起きた射殺事件。AN通信の鷹野一彦は、部下の田岡と共に、その背後関係を探っていた。商売敵のデイビッド・キムと、謎の美女AYAKOが暗躍し、ウイグルの反政府組織による爆破計画の噂もあるなか、田岡が何者かに拉致された…。いったい何が起きているのか。陰で糸引く黒幕の正体は?それぞれの思惑が水面下で絡み合う、目に見えない攻防戦。謀略、誘惑、疑念、野心、裏切り、そして迫るタイムリミット―。

    アメリカ映画と異なるのは、彼らが国家のスパイではなく、産業スパイである点。それだけに彼らは衝撃的な運命を背負って任務を実行しているのです。こんなエンターテイメントな世界が日本で描けるなんて。吉田修一さんの筆の力を改めて感じました。


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    森は知っている

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    主人公鷹野一彦がスパイになる以前の話が、森は知っている。彼らがどんな事情でスパイとして育てられ、働くようになったのかが判明する、苦しくて悲しい物語。

    南の島で知子ばあさんと暮らす十七歳の鷹野一彦。体育祭に興じ、初恋に胸を高鳴らせるような普通の高校生活だが、その裏では某諜報機関の過酷な訓練を受けている。ある日、同じ境遇の親友・柳が一通の手紙を残して姿を消した。逃亡、裏切り、それとも―!?その行方を案じながらも、鷹野は訓練の最終テストとなる初ミッションに挑むが…。

    太陽は動かないが派手なエンタメ小説なら、こちらは人間味溢れるヒューマンドラマ。いつの間にか自分が鷹野一彦という人間の味方になっている。今後の更なるシリーズ化に期待してしまう。


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    ウォーターゲーム

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    三作目は時が経ち、鷹野一彦はスパイ引退目前の年齢に。17歳で初ミッションの時に関わった、水に関わる欲望スパイラルに再び挑みます。

    新聞の一面に躍るニュースの裏側で渦巻く欲望の数々。 その渦中をしたたかに暗躍する、金の匂いに敏感な男女たち。 敵味方が入り乱れての裏切りと騙しあい、謀略、色仕掛け…… 非情な情報戦を制し、最後に笑うのは誰か? 震えるほどの圧倒的展開と、度肝を抜く大どんでん返し。 小説の無限の可能性を指し示す、超絶スパイ・エンタテインメント、誕生!!

    これまで毎回登場していた敵か味方かわからない、鷹野以外のスパイたちが様々に絡み合って、より面白さを増している。スケールで言えば、三作品の中で1番大きい。エンタメ度合いも増して、今後更なる発展の予感。

    そんなドキドキハラハラの展開とは別に、水、と言うものの必要性を改めて感じた。日本で生まれて暮らしてきたら、日常生活の中で水で困ることはあまりないけれど、蛇口をひねれば飲める水が出てくる国は、ごく僅かなのだということを心に留めておかなければ鳴らないですよね。


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    おわりに

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    著者に会ってみたい


    私がそんな風に思う作品はこれまであまりなかったのですが、この作品を一気読みしてすぐ著者である花田菜々子さんに会いたくてたまらなくなりました。

    書店員の花田さんが、出会い系サイトで出会った知らない人と話をしてその人に合った本をすすめていく、というタイトルのままの内容で、実話です。本当に花田さんは知らない人に本をすすめる、という修行を1年間されて、今も書店で店長さんをしているそうです。相当面白いです。

    『いつの日か花田さんに本を勧めてもらおう』

    そんなささやかな願いが生まれました。緊急事態宣言も解除になったことだし、久々に東京都内の大きい書店へ出かけようかな。


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    ブロトピ:こんな記事書きました!


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