大都会東京、について改めて考える【2020年4月読書レポート】
ついに図書館も全面的に休館。貸出が一切出来なくなりました。
読書は紙派、なんていよいよ言っていられなくなるかもしれない。本屋さんへ行くことも困難な状況になるなんて思ってもいなかった。そんな4月の読書レポートです。
家にいる時間が長いので何十年ぶりかに大河ドラマにチャレンジ。『麒麟がくる』を観ていたら自分でも驚くほど、面白くてのめり込んでしまいます。そして明智光秀、という人物について私はほとんど知識がないことに気がつきました。
こんな風に書いてあったら、即、手に取っちゃいますよね。
副題にもなっているこの歌は、明智光秀が本能寺の変を起こす前の連歌会で詠んだもので、現代では『自分が天下をとる』という解釈をつけられているもの。果たして本当なんだろうか。小和田さんのこの著書を読んでも、結局のところ真実が明確になるわけではありませんでしたが、光秀は自分が信長から天下を奪おうと考えたのではないのではないか、と解釈しました。
SHOKO
それって長谷川博己さんの影響じゃないかという説は否めませんが…。
光秀が本能寺の変を起こすに至るまでの間に、織田信長に対する積もり重なった小さな不満や怒りが、あのタイミングで導火線に火をつけさせた。だから、連歌会でのあの歌は、予め天下を取ろうと目論んで詠んだものではない、と思うのです。
ただ、悪政を正したかった。都合よく解釈しすぎですかね。真実は光秀のみぞ知る。あれこれ考えるのは自由ですよね。
これまで明智光秀のことをよく知らなかったこんな私でも、楽しめる小和田哲男さんのこの著書は、これから大河ドラマに参戦しようと言う方にもおすすめです。
▶▶ミネルヴァ日本評伝選 明智光秀・秀満 ときハ今あめが下しる五月哉/小和田哲男
まずはじめに、ロンダリングという言葉は、英語のlaunderingのことで、きれいにする、浄化するなどの意味を持ちます。
マネーロンダリングや学歴ロンダリング、産地ロンダリングなど、あるものの本質を隠して別の形で使用したり、マイナス面がないように見せかけたり、法律やルールの穴を利用して不利な情報を隠したりすること。
東京ロンダリングの場合のロンダリングは、事故物件を次に借りる人への告知義務をなくすために、事故が起きた部屋に無関係の人物を住まわせ、浄化するというルームロンダリングのことです。
そう言えばルームロンダリング、という映画やドラマもありましたが、これは東京ロンダリングとはまた別のお話です。
▶▶ルームロンダリング /池田エライザ,オダギリジョー,渋川清彦,片桐健滋(監督、脚本) 【中古】
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賃貸物件の場合、事故が起きた部屋に一度他の人が入居すれば、それ以降告知義務がなくなるという法律の穴を活用した職業。ロンダリング。これを生業としている人がいるということにまず驚くけれど、家賃なしで入居できる上に、1日5千円の収入がある、と聞くと、ちょっと良いかもと思ってしまう。
主人公りさ子は、ロンダリングを次々とこなすことが出来るある意味貴重な精神の持ち主だが、ラストに真の東京ロンダリングの闇に触れ、そこから何かが変わっていく。東京の隙間から、引っ張り出してくれたのは、きっとこれから大切な人になっていくであろう人との関わりだったことに救われる。
現実にも、東京には都会の隙間に生きている人たちがたくさんいるけれど、そこから表舞台に出てくるためには、やはり人のチカラが必要なのかなと思う。人と関わることが、未来を変える。ソーシャルディスタンシングがマストである今は、辛抱するしかないのかな。
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東京ロンダリングの続篇である、【失踪.com】も続けて読了しました。
続編は東京ロンダリングよりも、さらに人と人との関わりが大きく影響しています。失踪.comは、失踪人を探す専門の会社。これを立ち上げた仙道が言う言葉で、非常に印象的なのが、失踪で1番ポイントなのは、理由や原因ではなく『帰ってこられる場所があるかどうか』なのだと言うこと。
人間は、人間と関わらずには生きていけない。ロンダリングも失踪も、結局は人との関わりとは何かを周りに考えさせるための必要悪、なのかな。
だから、可能な限り人との接触を減らさなければならない今は、どんどん隙間に落ちていく人が増えてしまいそうで、また自分もそうなってしまいそうで、無性に不安感を覚えます。今はひたすら忍耐。少しでも早く、人が人との関わりを再開できますように。
▶▶失踪.com 東京ロンダリング /原田ひ香(著者) 【中古】
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世の中がこんな状況だから、家にいて1番頭を悩ませることと言ったらやっぱり食事です。買出しにはそうそう行けない。だからと言って健康がとにかく大事だから、インスタントや出来合いものに頼るわけにはいかない。どうしたら良いのって言う時にこの本を読みました。
非常にわかりやすく、生活習慣病にならないための食事の摂り方を教えてくれます。和食No.1、ではないんですよ実は。和食は塩分過多になりすぎていて、しかも必要なものが摂れているわけではない。1番の理想の食事は『地中海食』です。
食事のことで悩んでいる方、ぜひこの本を読んでみてください。まだまだ我慢の時、カラダが資本ですね。
▶▶送料無料【中古】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 / 津川友介
ブロトピ:こんな記事書きました!
今月読んだ本
11冊
今月の1冊 小和田 哲男【明智光秀・秀満】
2020年大河ドラマ「 麒麟がくる 」の時代考証者・小和田哲男先生最新刊!!
最新の研究成果から、謎に包まれた明智光秀とその娘婿秀満の前半生を描き、本能寺の変に至った動機と背景を解明する!
大河ドラマを観る前にぜひとも読んでおきたい1冊!!
ときハ今あめが下しる五月哉

光秀ってものすごく魅力的

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今月ピックアップしたいのが、原田ひ香さんの【東京ロンダリング】です。ちょうど東京ロックダウンとか、首都封鎖とか、東京に注目が集まる今、改めて東京と言う大都会は、キラキラしている反面、真っ暗なブラックホールのような隙間がたくさんあるのだと感じる作品です。
【東京ロンダリング】を読んで思う
ロンダリングって

東京の隙間で生きる
内田りさ子、32歳。訳あって夫と離婚し、戻る家をなくした彼女は、都内の事故物件を一ヶ月ごとに転々とするという、一風変わった仕事を始める。人付き合いを煩わしく思い、孤独で無気力な日々を過ごすりさ子だったが、身一つで移り住んだ先々で出会う人人とのやりとりが、次第に彼女の心を溶かしてゆくーー。東京の賃貸物件をロンダリング〈浄化〉する女性の、心温まる人生再生の物語。
続編【失踪.com】
「またロンダリングをやってくれないか」。事故物件をロンダリングする人達、それに関わる者が次々と相場不動産を去っていく背景に、妨害工作の動きを察知した調査役の仙道は、ある事実を突き止める。市井の不動産屋のために巨大勢力と戦おうと立ち上がった仙道だがーー。前作『東京ロンダリング』で注目を浴びた作者が、5年の時を経て新たに大都市・東京の鬼門を突く!

おわりに
- オリーブオイル
- 野菜、果物、豆類、穀類
- ナッツとチーズ
- 魚
- 赤身肉(牛肉豚肉)
- 加工肉・加工食品
- 白米

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