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    shoko

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    新型コロナウイルスの影響がいよいよ私の読書生活にも影を落とした3月。

    3月の頭から図書館の通常貸出がなくなりました。ネット予約をした本の受け取りのみ可能、というわけで購入本のみのため、かなり読了数が減った3月の読書レポートです。

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    今月読んだ本  

    • 蜜蜂と遠雷(上) /恩田 陸
    • 蜜蜂と遠雷(下) /恩田 陸

    • マチネの終わりに /平野 啓一郎

    • 朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる /馬渕 知子

    • また、桜の国で /須賀 しのぶ

    5冊


    今月の1冊 馬渕 知子【朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる】

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    マブチメディカルクリニック院長で学校法人食糧学院副学院長である著者の馬渕知子さんは、人間の体を総合的にサポートする医療を推進していて、栄養学や食文化にも精通している方。2014年からは、ミラノ国際博覧会日本館サポーター、2015年からは、東京栄養食糧専門学院副校長にも就任しています。

    そんな著者が、いつもの「コーヒー」と「ビール」を最強のハイパフォーマンス飲料に変えるためのいくつものポイントを紹介してくれています。

    コーヒーとビールで、生産性は上がります。「朝のコーヒー、夜のビール? ほぼ毎日飲んでるけど?」そう思ったあなたに朗報です。 なぜなら、コーヒーとビールは、最速で自律神経をリセットできる「最強のパフォーマンス飲料」になりうるからです。そう、「コーヒーとビールを普段からよく飲んでいるあなたは、医学的に正しい! 」のです。

    なんか専門家にそう断言してもらえると、かなり安心感があります。飲み物は、食べ物の50倍速で脳と体を覚醒させる。だから、出来る人は飲み物にこだわるのだそうですよ。

    ただ漫然と飲んでいるだけでは、コーヒーとビールの真のパワーを有効活用することはできません。いつもの一杯をハイパフォーマンス飲料に変える。そのためには、ちょっとしたコツがあるのです。この本では、コーヒーとビールに秘められたすごいパワーを明らかにするとともに、 単なる嗜好品として味わうのではなく、パフォーマンスの最大化を可能にする二重の意味で「うまい飲みこなし方」をお伝えします。

    コーヒー編とビール編にわかれて、いくつもの正しい飲み方があるのですが、それらは全て自律神経を整える飲み方だということがわかります。

    • 朝のコーヒーは寝起きより「出社後」に
    • 暑い夏こそリフレッシュにはホットコーヒー
    • 上司にイラついたら、ソイラテを飲め
    • 一口飲んでから3分待つと、酔わない
    • 二日酔いを防ぐ「1杯飲んだら1杯」の法則
    などなど。直ぐ様実践できるこれまでの飲み方とは少し異なる方法が新鮮です。コーヒーもビールも大好き、ならきっと何かのヒントを得られるはずです。


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    蜜蜂と遠雷】の世界にどっぷり

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    こんな時だから、どっぷりとのめり込める作品にしようと手に取ったのが、蜜蜂と遠雷でした。

    直木賞本屋大賞ダブル受賞

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    この作品は、第156回直木賞と2017年本屋大賞のW受賞を史上初めて果たした作品です。これってスゴいことですよね。名だたるプロたちからも、数多くの作品に触れている本屋さんたちからも、評価されたということは、文句のつけようがない。

    私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

    3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。このコンクールの予選から本選のラストまでの経過がひたすら描かれていきます。主なコンテスタントは4名。かつての天才少女・栄伝亜夜。自宅にピアノを持たない少年・風間塵。名門ジュリアード音楽院のマサル。夢を諦めきれなかった家庭を持つ生活者・高島明石。

    この4名の葛藤や成長、それ以外の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか。だけど読んでいくうちに、誰が優勝するのか、なんてどうでもよくなる。こみ上げてくる熱い思いが、フィクションの物語を読んでいるのに、読者をコンテストホールから離れられなくしてしまうのです。


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    作中に出てくるクラシックの名曲

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    作品の中にはクラシックの名曲が数多く登場します。それぞれのコンテスタントの曲名はリストアップされているので、とてもわかりやすい。天才たちがチョイスするのだから当然超難解曲ばかりです。私がピアノを弾いていた頃には、手も出せなかったような名曲揃い。

    恩田さんの言葉ひとつひとつは、まるで音が見えるかのように表現されているので、クラシックを聴かない方でも、その世界観が見えてくるはず。それだけ言葉の使い方が素晴らしい。間違いなく彼らの奏でるメロディーを聴きたくなりますよね。

    そこで、CDが発売されているのです。全曲集はもちろんのこと、4名のコンテスタントそれぞれのピアノ集も。これは、嬉しい。YouTubeでも試聴出来ますが、やっぱり全部通して聴きたいです。






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    映画も受賞ラッシュ

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    昨年映画も公開され、数々の映画賞を受賞しています。
    • 「第74回 毎日映画コンクール」日本映画大賞他3賞
    • 「第43回 山路ふみ子映画賞」山路ふみ子映画賞
    • 「第44回 報知映画賞」作品賞、新人賞
    • 「第32回 日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」主演女優賞
    • 「第43回 日本アカデミー賞」優秀作他5賞

    私は映画をまだ観ていませんが、この世界観をどう表現しているのかがとても気になります。これだけの評価を受けているということは、原作に負けず劣らず熱い舞台が繰り広げられているのでしょう。

    早くもDVD、Blu-rayが4月15日に発売。現在予約受付中です。映画も見逃せませんね。

    蜜蜂と遠雷 豪華版【Blu-ray】 [ 松岡茉優 ]

    価格:5,759円
    (2020/3/23 18:04時点)


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    おわりに


    蜜蜂と遠雷を読んだり、映画を観たりしたら、聴くだけではなく自分でもあんな名曲を奏でてみたい、と思うはず。自宅にいる機会が多い今だからこそ、ピアノを始めてみるチャンスかもしれません。

    そうは言っても楽譜すら読めないのに、なんて言う方も大丈夫。なんとピアノ教室へ行くよりも早くピアノを弾けるようになる教材があるのです。

    現役ピアノ講師が企画・執筆・制作に携わった初心者のためのピアノ教材で、初心者でも楽しくドレミから学べる内容になっているのでこれまで楽譜も読めず、楽器を触ったことの無い方でも簡単に理解できます。

    蜜蜂と遠雷、という作品を通じて、音楽に触れる人が増えていくとしたら、本当に素晴らしいこと。気になった方はチェックしてみてください。 ▶▶30日でマスターするピアノ教本

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