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    shoko

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    2020年もやっぱり本が好き。はじまりの1月は、多くの心震える作品に出会いました。

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    今月読んだ本  

    • はつ恋 /村山 由佳
    • 東京會舘とわたし(上)旧館 /辻村 深月

    • 東京會舘とわたし(下)新館 /辻村 深月

    • 罪の声 /塩田 武士

    • 四月になれば彼女は /川村 元気

    • ミッドナイト・バス /
      伊吹 有喜

    • 6時間後に君は死ぬ /
      高野 和明

    • そのバケツでは水がくめない /
      飛鳥井 千砂

    • 塩田 武士
    • コーヒーが冷めないうちに /
      川口 俊和

    • セイレーンの懺悔 /
      中山 七里

    • ドクター・デスの遺産 /
      中山 七里

    12冊


    今月の1冊 辻村深月【東京會舘とわたし】

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    2019年リニューアルオープンした東京會舘。同じ年に辻村深月さんのこの大作が文庫化されました。


    大正十一年、社交の殿堂として丸の内に創業。東京會舘は訪れる客や従業員に寄り添いつつ、その人の数だけ物語を紡いできた。記憶に残る戦前のクラシック演奏会、戦中の結婚披露宴、戦後に誕生したオリジナルカクテル、クッキングスクールの開校―。震災や空襲、GHQの接収など荒波を経て、激動の昭和を見続けた建物の物語。

    東京會舘というひとつの建物を通して描かれる物語は、それぞれに強い思いが込められていて思わず涙がこぼれました。様々な困難を乗り越えてきた建物は、そこに集う様々な人々の歴史をしっかりと刻み込んできたのだな、と思わず東京會舘の柱に触れたくなりました。

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    下巻では新しい建物になってからのストーリーが綴られていましたが、今回のリニューアルでまた更に新しい物語が作られるのだろうなと思うと、また感慨深い。思わず作品の中に出てきた東京會舘のプティフールを買いに行ってしまいました。焼き菓子を頂きながら、古き良き時代に思いを馳せる。そんな日もあって良い。

    まだ今年が始まったばかりですが、間違いなく2020年のベストテンに入るであろう素晴らしい作品でした。

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    2020年続々映画公開 塩田武士作品

    今月初めて読んだ塩田武士さんの2作品。どちらも今年中に映画が公開される予定という話題作です。
    そんな今大注目の作家、塩田武士さんはどんな方なのでしょう。

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    数々の賞を受賞

    塩田武士さんは1979年兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後、神戸新聞社に入社。2010年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。同作は第23回将棋ペンクラブ大賞文芸部門大賞も受賞。

    2016年、グリコ・森永事件を題材のモチーフとした『罪の声』で第7回山田風太郎賞受賞。同作は2016年版の「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、2017年版の「このミステリーがすごい!」で第7位、第38回吉川英治文学新人賞候補に選ばれた。そして2018年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞しています。

    すでにその実力が認められていますが、今後ますます活躍が期待される作家さんです。

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    まずは『罪の声

    夢中になって読んでしまった傑作です。

    「これは、自分の声だ」 京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それはかつて、日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め--。 圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。

    第7回山田風太郎賞受賞作。「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、本屋大賞第3位。 圧倒的な取材と着想で、昭和最大の未解決事件を描いた傑作長編小説。

    昭和最大の未解決事件、グリコ森永事件題材にしたこの作品。フィクションなのですが、あまりにリアリティある真実への迫り方に、現実と混合するほどでした。本当に真実はこうゆうことだったのではないか、あの事件の背景に、近づいているのではないかと胸が熱くなる。

    映画は、小栗旬さんと星野源さんのW主演。まだ公開は未定ですが年内の予定。 ▶▶映画【罪の声】公式サイト


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    もうひとつは『騙し絵の牙』です。俳優・大泉洋を主人公に「あてがき」したということではじめから話題となっていた作品です

    出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。笑顔とユーモア、ウィットに富んだ会話で周囲を魅了する男だ。ある夜、上司から廃刊の可能性を匂わされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業タイアップ…。飄々とした「笑顔」の裏で、次第に「別の顔」が浮かび上がってくる。

    最初から大泉洋=主人公だとわかっているので、イメージが沸きやすく実にぴったりとハマる。「天性の人たらし」と言われる彼は、周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主。まさに、大泉洋そのもの。次々に試練が降りかかっても、笑顔で切り抜ける。そして裏の顔を持つ真の姿がわかった時、こちら側こそ、大泉洋なのだと納得する。

    出版業界の現状と未来がリアルに描かれ、飽きさせないストーリーはもちろんのこと、予めひとりの俳優にあてがきをすると言うスタイルが非常に面白い作品です。

    映画はもちろん大泉洋さん主演で、6月公開予定です。 ▶▶映画【騙し絵の牙】公式サイト

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    おわりに


    時代遅れだと言われそうですが、私はどうしても紙の本が好きです。だからこそ、【街の本屋さんを応援するインターネット書店e-hon(いーほん)】を応援しています。オンライン書店e-hon で今人気No.1のこちらの本が実はとても気になってる。


    ▶▶50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を落とす最強メソッド 池谷敏郎/著 東洋経済新報社

    50歳過ぎても体脂肪率10%って。スゴすぎる。ぜひチェックしたい一冊です。

    ブロトピ:こんな記事書きました!


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