【2018年12月読書レポート】これからは西野亮廣を先生と呼ばないといけない
さすがに師走はバタバタして本を読む時間がいつもより少なくなってしまいました。その分、固め読みをせず、バラエティに富んだジャンルの作品に触れることが出来たみたい。
今月読んだ本
- ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ /三上 延
- 海に降る /朱野 帰子
- 駅物語 /朱野 帰子
- 死のドレスを花婿に /ピエール・ルメートル
- Wの悲劇 新装版 /夏樹 静子
- 仮面の男 /アレクサンドル・デュマ
- 西洋菓子店プティ・フール― /千早 茜
- 傷だらけのカミーユ /ピエール・ルメートル
- リーチ先生 /原田 マハ
10冊
これ、考えられます??
今や芸人とはとても思えない西野亮廣の驚きの新刊全文WEB公開。
電子書籍ではなく、普通の無料の誰にでも見られるWEBページに、全文を掲載してくれるという、粋なのかどうかもわからない大盤振る舞い。
もちろんこのニュースを知った瞬間にアクセスして全文読ませてもらいました。そして思った。これ、紙でも欲しくなる。
キングコング全盛期には
『顔がカッコいいだけの芸人でしょ』
絵本作家としてデビュー当時には
『絵の才能あるならそっちでいけばいいのに』
そして今回この新世界を読んで、
『この人ってもしかしてめちゃくちゃ頭がキレて絵も上手くて顔もいい、相当にレアな人物』
なのだとやっと認識しました。
ごめんなさい。これからは西野亮廣さん、
いや、先生と呼ぼう。
今ならまだWEBで全文が誰でも読めるのだから、敢えて内容には触れないけれど。私がこれを読んで、西野ってすごいと思ったのは、頭の中でイメージしたことを全て実現していること。または実現するために、行動していること。
オンラインサロン、クラウドファンディング、シルクハット、レターポット。私は経済やお金のことにあまりにも無頓着だから、耳に入ってきてもそのまま聞き流しているワード。西野は、ものすごくわかりやすい言葉で、まるで話して聞かせてくれるように、このワードたちの持つ意味を教えてくれる。
レターポットって?
想いを文字で贈る、サービスです。
1度読んだだけでは、すぐにピンとこなかったのだけど、何回かその部分を読み返して理解できました。(上のふたつのリンク先を読めば1発でわかります)
芸人さんたちにファンから贈られる差し入れ。食べきれないものや使わないもの、ファンは想いを物で贈ろうとするけれど、実際には捨てられてしまう物が多い現実。それに、災害の被災地に贈られる大量の千羽鶴。想いを形にして贈っているのだけど、これも実は処理に手間とお金がかかってしまうという。
そこで西野が考えたシステムがレターポット。想いを物ではなく文字で贈る。
『応援したい、好きです、感動した』
さまざまな想いをお金を支払って文字を購入して、贈りたい相手に贈る。贈られた人は、その文字を使ってまた別の誰かに文字を贈れるようになる。
give & take ではなく、give & give。

これって画期的じゃない?
フィギュアスケートを観ている時いつも思ってた。
演技後に投げ込まれるぬいぐるみや花束。これ、選手は喜んでるの?ただのファンの自己満足?それなら必要なくない?
選手を応援する気持ちや、演技に感動した気持ちを、お金を出してぬいぐるみを買って投げ込んでも選手に伝わらない。それなら、レターポットで文字を買って言葉で選手に贈ればいい。そうすれば、ゴミにもならないし、選手に自分の言葉で伝えられる。それが出来るのがレターポット。
このシステムを西野がクラウドファンディングで立ち上げた、という話も『新世界』に書かれています。
思わずレターポットへも、西野亮廣オンラインサロンにも、登録してしまいたくなる。かなり影響力の大きい人です。完全に西野に対するイメージ変わりました。
あ、西野亮廣先生、って呼ぶんだった。
WEBでぜひ読んでみてください。
いや、本を買っちゃっても損はないと思う。
価格:1,500円
(2018/12/27 18:34時点)
感想(6件)

西野亮廣の新世界に衝撃を受けた今月は、もうひとつ、ある世界をテーマに描かれた作品に心を奪われました。
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SHOKO
ブロトピ:こんな記事書きました!
朱野帰子【海に降る】
それは、朱野帰子さんの【海に降る】
有人潜水調査船「しんかい6500」運航チームに所属する女性パイロット候補生が、様々な困難や想いに立ち向かいながら、深海を目指すヒューマンエンターテイメント小説。JAMSTEC(海洋研究開発機構)の全面協力により、とてもリアルに海の宇宙を目指す人たちが描かれています。
深海に潜ることが出来るのパイロットは、空を飛ぶことが出来るパイロットよりもずっと少ない。そんな中、女性で初めてそれに挑戦しようとしている主人公、天谷深雪。決して強くはないけれど、強い信念は持ち続け、周りがなんだか助けてあげたくなるようなそんな女性。ドラマ化された際に演じたのは有村架純さんでした。
だから文庫本の表紙が有村架純さんなのね。
(ちょうど中学聖日記にハマってしまったから、手に取ったわけではありません。)
海洋研究開発機構は、今まで全く知らなかった世界です。魚や海の生物にもあまり興味を持てない私は、多分作品の中に出てくるJAMSTECが行う、深海イベントのようなものを近くでやっていたとしても見向きもしなかったはず。

知るって大切
だけど、この作品を読んだら少しだけ深海という宇宙があることに、リアリティを感じ始めました。考えてみたら、海の底にはまだ存在を明かされていない資源が眠っているかもしれない。島国日本は、空の上よりも海の宇宙にお金をかけるほうが、得るものが大きいのではないか、とさえ思ってきました。
こんな世界に触れることができて、興味を抱くようになったことだけでも、とても大きなこと。活字が苦手な方はぜひドラマで観てください。
まとめ
ラストに西野亮廣さんのビジネス書を読んで、なんだか自分の中でいろんなことを考えるようになったので、来年はビジネス書や自己啓発本も取り入れていこうかなと、思います。
本と言葉は私の癒し。
1日のうちで最も楽しみな時間が、本を読んでいる時間なのです。
2018年に出会った作品に感謝。
そして2019年もどうぞ、素敵な作品との出会いがありますように。
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